リュテニッツァ
900円(税込)
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名称 | 野菜ペースト |
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内容量 | 130g |
原材料名 | パプリカ(山形県遊佐町産)、トマト、タマネギ、ニンジン、オリーブ油、レモン果汁、食塩、グラニュー糖、ニンニク、コショウ、クミンパウダー |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて冷暗所で保存 |
賞味期限 | 製造日より120日。開封後は要冷蔵(10℃以下)で保存の上、賞味期限にかかわらずお早めにお召し上がりください。 |
栄養成分表示 (100g当たり) |
エネルギー96kcal、タンパク質1.8g、脂質4.0g、炭水化物13.1g、食塩相当量1.8g |
商品説明
山形県遊佐町のパプリカと庄内産の野菜で作ったリュテニッツァはブルガリア伝統の野菜ペーストです。地元の食材で丁寧に調理。パンにぬったり、野菜や魚・肉料理の付け合わせに使える万能ペースト!化学調味料、着色料や保存料を一切加えず、地元の野菜だけで作られています。
山形へ、東欧の国々へ想いを馳せる味、栄養たっぷり、料理で大活躍するペーストです。
リュテニッツァ開発の経緯
山形県飽海郡遊佐町のパプリカ栽培はハンガリーとの交流から始まり、2003年から現在まで難しい無加温・土耕栽培を地域全体で取り組んできた1)。厳しい栽培条件をクリアし生活クラブ生協を通じて広く流通されている。ハンガリーの食文化とその食材であるパプリカの美味しさに感銘を受けた遊佐町の生産者の想いと栽培に関わった地域の人々の物語を発信するために、手軽な加工食品を作ることにした。欧州各国で出会った複数のパプリカペーストの中で最も美味しいブルガリア伝統の保存食であるリュテニッツア(Ljutenica)を、遊佐町産パプリカを主に試作を重ね、農商連携に行政の協力も得て商品化プロジェクトが2020年1月より始まった。
試作途上で、東京オリンピック・パラリンピックのブルガリア新体操チームのホストタウンである山形県村山市のスポーツ交流員、アントアネタ ヴィダーレさん2)3)にヒントを頂いた。リュテニッツアは2019年10月24日NHKの「世界は欲しいものであふれている」で紹介されたことがある。その後、ソーシャルメディアで情報交換され、複数のレシピがある。また、国内でも一部商品化されており輸入品も流通している。
本商品には、山形県内の地域と欧州との絆、両国の食文化への敬意、野菜の栽培にかかわった人々の物語が込められている。食材はパプリカ以外に山形県庄内地方の栽培にこだわった野菜(トマト、人参、玉葱、ニンニク)を使い、それらの規格外品を活用している。そして、地域の共同加工場(山形県飽海郡遊佐町)4)を利用し、地域活性化の一役も担う商品として完成した。鳥海山の恵みで育まれたパプリカで作ったリュテニッツァを通じ、地域の風土、農業、人々と食をつなげ、地域の宝として紹介したい。是非、家庭料理を手軽にワンランクアップさせる食品として活用して頂きたい。そして、日本にいながら欧州の食文化を知るきっかけとなり、現地へ想いを馳せて味わって頂ければ嬉しく思う。
パプリカ
生産者
じろべ農園(山形県飽海郡遊佐町)
髙橋 洸太さん
山形県飽海郡遊佐町では2003年から地域を挙げてパプリカ栽培に取り組んできた。
パプリカ栽培のきっかけは、髙橋良彰さんが縁あって訪れたハンガリーの食文化とその食材であるパプリカに興味を持ち、自分の畑でパプリカを栽培したことから始まった。
髙橋さんは1970年に水稲で就農後、規模拡大を進め、1980年代には園芸品目の導入で複合化し、6次化事業も加えた周年農業を実践している。現在は水稲10ha、園芸品目等4ha(パプリカ、アスパラガス、トマト、えだまめ、さつまいも、そば等)および干し芋加工と、農業経営は発展に至っている。
髙橋さんが取り組んだパプリカ栽培は地域生産者への普及拡大を進めた結果、遊佐町は2010年には日本一の生産者数(85名)を誇る産地となり1)、2019年で生産量は212トン、販売額は1億円を超えた2)。JAや行政関連機関と共に、難しい無加温・土耕栽培を数々の苦労を経てパプリカ産地形成に取り組んできた2)。現在では環境保全型のパプリカ栽培が定着し、SDGsを意識した農業と地域作物のブランド確立の一役を担ったといえる。複数のパプリカの種類を栽培し、おなじみの肉厚のベル型、クリーム色のハンガリアン、楔型のパレルモ、甘く小さいフルーツパプリカなどがある。中でもハンガリアンパプリカは香り高く上品な甘さがある。トマトはシシリアン・ルージュ、カンパリ、アルルなど欧州の品種も多く栽培している。2022年から生産を開始した長粒米「プリンセスサリー」も順調に首都圏で流通している。
これら多種多様の野菜を試作栽培し、道の駅「鳥海ふらっと」で販売動向と消費者ニーズを把握しながら、現在は年間で約70種の商品を販売している。常に新しいことにチャレンジするとともに、自らも楽しむ農業を探り続けている。奥様の繁子さんが園芸品目の拡大・改善をサポートしながら、2016年に就農した長男の洸太さんによる大規模野菜経営が融合し、遊佐町の未来の農業が創造的発展中だ。
髙橋さんは、パプリカ栽培の地域貢献のみならず、雇用創成と後継者育成に取り組み、また、消費者交流による情報発信などの活動が評価され、2021年2月に大高根農場記念山形県農業賞を受賞した3)。持続可能な農業経営で地域活性化を実現させた真の功労者のひとりである。
玉ねぎ
パプリカ
生産者
伊藤 大介さん(山形県飽海郡遊佐町)
山形県遊佐町で代々農業を営み、伊藤さんは七代目になる。約8haの農地面積を有し、稲作と飼料米合わせて6.5ha、全て特別栽培で取り組んでいる。その合間に効率よく玉葱やパプリカ、さらに、日本では珍しい欧州野菜の白ナスやリーキ、そして、プリンセスサリー(日本米とジャスミンライスをかけ合わせた長粒米)やリゾット米、古代米の栽培も行っている。伊藤さんは、絶滅した180cmにまで生長し倒伏しやすい在来作物「彦太郎糯」を復活させたひとりでもある。冬は葉牡丹などの花も育て、家族で多岐にわたる農業を営んでいる。珍しい作物はチャレンジ精神と遊び心で始めたものだが、白ナスやリーキは難しい栽培にも関わらずヨーロッパの野菜に極めて近く食味が良い。農業を楽しむと共に、未知なる可能性も追求し、地域の新しい魅力を生み出そうとしている。
遊佐町は地域を挙げてパプリカの無加温・土耕栽培に取り組んできた経緯がある。日本海と鳥海山・出羽丘陵に囲まれ多雨多湿、日中の気温差が少ない比較的温暖な海洋性気候と鳥海山の麓を流れる月光川からの水源が、野菜栽培に最適なのかもしれない。ヨーロッパの野菜を国産で広く流通させるには安定供給が課題だが、今後、美味しく食べるレシピも添え、多くの人々に紹介し喜んで頂きたいと奮闘中です。
トマト
生産者
nono FARM(野々ファーム:鶴岡市藤島地域新屋敷)
百瀬 光哉さん
百瀬さんは東日本大震災後に仙台から鶴岡へUターン、稼業のトマト栽培に従事した。トマト栽培法と販売法を見直し、消費者への直販を第一コンセプトとし、顧客ニーズや満足度を客観的に把握、10年間日々の改善や顧客開拓をコツコツ継続してきた。現在は確実に利益がでて、店舗販売と通販の流通が軌道に乗り、お客様の95パーセントがリピーターとなった。美味しいトマトの品質を維持・改良し続けながら、さらにスタッフを増やし規模を拡大、現在では市内の飲食店やホテルにも提供している。トマト生産者としてはあくまでも味に拘り、品質を落とさないことが最も大事だと思っている。これは野菜全般に言えることだ。
目標は、庄内地域の人々、せめて鶴岡の人なら誰でも「野々ファーム 百瀬のトマト」を誰もが知っている名前にしたいと思っている。冬季はホウレンソウやイタリア野菜を栽培しトマト同様に好評を得ている。米作りも本格的に取り組んでおり、庄内産の米は生産地でも品種でもブランドで特に藤島地区は良質な米が作れる。百瀬さんはさらなる食味向上を目指して庄内ブランドの責任感をもって邁進中だ。
ニンニク
生産者
加藤 重弥さん
定年退職後、2017年からにんにくの有機栽培を鶴岡市三瀬で取り組み続けている。知識も経験もなかったが、有機栽培の講習会をきっかけに差別化ポイントを見出し開始した。国産にんにくで最も食味良好な青森県産の福地ホワイト六片を育て、2021年8月にJAS有機認証も取得し、安心・安全な美味しいにんにくを提供している。
強みは販売施策を綿密につくり目標を設定したことだ。第一段階として有機栽培作物コーナーを産直に作り、地元で認知度を上げ、売上を確保することを考えた。店頭では、にんにくの効能やレシピの提供など、消費者の皆さんと交流し販売促進活動をした。実際、予約が入るほど人気になり順調に売上が伸びている。第二段階は首都圏への販売ルートを開発しJAS有機認証にんにくとして展開、更なる売上増をめざすことだ。現在では広く認知され、地域に「有機栽培にんにく」を仕事として実績を残すとともに、諸々のノウハウを次世代に引き継ぐ活動を行っている。
にんにくの有機栽培には畑の土づくりが重要で、日々土の状態を観察し、毎年の改良改善が必要だ。常に高い目標をもちながら継続することで、消費者の皆さんに「庄内産の安心・安全な美味しいにんにく」を提供することが使命だと思って努力している。
人参
生産者
野菜農場 叶野(鶴岡市藤島地域東堀越)
叶野 幸喜さん
野菜農場 叶野は2011年に葉タバコから野菜へ転換し、お父様から受け継いだ20haほどの畑でジャガイモ、ニンジン、赤かぶ、アスパラガス、コーン、枝豆、ウドなど様々な品目を栽培している。
畑は月山麓に位置する高原地帯にあり、一日の中で変化する気温差、光と風、赤い土壌が野菜を美味しく育んでくれる。さらに、良好な土中環境を維持するため、微生物の活動の場を増やし、作物が本来持つ生命力を回復させ、化学資材の投入量を削減、環境に優しく、低コストで永続的な農業を可能にする有機循環型農法を続けてきた。
「毎日食べる野菜だから、栄養価が高く、甘味とうま味のある、身体によいものを作りたい」お父様が常に言われてきたモットーを継続している。これらの野菜は市内の給食センター、産直や取引先に出荷している。叶野さんの人参は秋から収穫が始まるが、冬は雪の下に保管し更に甘味が増したものが店頭に並ぶ。
叶野さんは野菜の収穫体験ツアーで子供達や料理人と交流し、自分で顔の見えるお客様に売るようになったことで、農業の面白さを実感したそうだ。よりたくさんの人々に野菜の美味しさを知ってもらいたい気持ちで、日々の作業に励み、料理教室や食育活動に取り組んでいる。